フロント 2010年6月19日

0619-01-01.jpg「ポタラ宮殿」 F4  ペン画スケッチ

チベット描いたスケッチ画

磯崎純子さん(66)が初めて海外へスケッチ旅行に出掛けたのは49歳の時。その後スイス、中央アジア各地の山岳地帯へ17年に及ぶ旅を続けています。なぜ山歩きなのか?の問いに「 冒険が好きだから」とバイタリティーあふれる答え。

掲載したスケッチは、12年前、チベット・ラサのポタラ宮殿に3度目に足を運んだ時の作品です。ネパールからトレッキングでヒマラヤ越えをし、カイラスの聖地に入った旅の終わり、ラサの上空は限りなく青く、白い雲の輝きがとてもまぶしかったそうです。

磯崎さんは、ヒマラヤ山脈を越えた向こうに巨大な城が存在するということが不思議でした。中央アジアの歴史に触れ、7世紀の吐蕃王朝(とばんおうちょう)の隆盛を知りました。

0619-01-02.jpg「巡礼路の婦人」 P6  ガッシュ画

チベットの人々は、来世の幸せを願って、大地に体を投げ出す五体投地の礼をして、標高3700メートルのこの地を訪れます。その敬けんな祈りの姿に胸を打たれました。世界遺産のポタラ宮殿は、天空鉄道の開設で観光地化され、今では人民広場のように整備されています。

幼いころから絵が大好きだった磯崎さん。小学6年生の放課後、黒板いっぱいに絵を描いて先生にしかられないかと思った記憶も…。

本格的に山の絵を始めたのは、白馬村に住んでいた33歳のころ。山岳画家・故足立真一郎さんとの出会いからです。山の空気までが画布から伝わってくるような先生の作風を目指すようになりました。

磯崎さんは「山の放つパワーと仏性が共鳴した時、無心になれ良い作品ができる」と言います。世界地図を広げ、「いつかトルストイ生誕の地・ペテルブルグまで大陸横断列車で訪ねたい」と少女のような面持ちで語ります。大好きな言葉は “人は夢見たところまで行ける”。

ダライ・ラマ法王がきょう19日(土)善光寺を訪れるのに合わせ、「チベットを感じてほしい」と、チベットを描いた個展を開いています。

(作品・磯崎純子)
(記事・松原京子)

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磯崎純子さん

1944年茨城県ひたちなか市生まれ。長野市若宮在住。東京での首都高速道路公団勤務を経て、白馬村、北海道に移り住み、日本一周冒険旅行を。長野市内にアトリエを建て画業に専念。白芽会グループ展に22年連続出品、個展多数。県山岳協会「山学山遊会」会員
※「スケッチの旅から チベット 磯崎純子水彩画展」27日(日)まで
染工房kimi(大門町)問合せ/(電話)234・8188

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