フロント 2008年11月22日
モデル通して自分を描く
これまで日常生活をテーマにした作品、特に身近な人を描いてきました。日々の生活の出来事が動機となり、そこからわき出た感情など内面的な象徴を表現してきました。
子育てのころは義父と子どもを、介護のころは女性をモデルにし、心の葛”,”かっ”>藤(かっとう)をキャンバスに表現したものです。すべて私の自画像でもあり、日記でした。掲載作品「風にのって」も日記の1ページです。人物は、モデルを通して自分自身を描きました。
ある日、風の音・詩を求めて、黒姫へ。自然いっぱいの牧場で、微動だにしない牛と対面し、描きたい衝動に駆られました。すぐにスケッチ…。画面にデッサン線で牛を表現してみました。空間の赤は、信州のリンゴのイメージとダブらせてみようと、初めて挑戦した色です。
絵を描くことは、孤独な世界です。師事する青木應静先生から学んだ「人の和」を大切に、これからも人との出会い、そして感動を求め、自分の夢の実現のためにも描き続け、精進したいと思います。
(絵と文・山際和子)

山際和子さんのプロフィール
1942年長野市生まれ、三輪在住。75年城山公民館成人学校で青木應静氏に学ぶ。77〜88年青木修人絵画研究所で学ぶ。県展で信毎賞、北信展で知事賞、市長賞など受賞。2005年ギャラリー82で個展。現在、北信美術会審査員、信州美術会会員、新世紀美術協会会員、城山公民館成人学校の水彩画初級・上級講師