フロント 2009年12月19日
「酔書」「酔絵」で自分を表現
筆・墨・紙のそれぞれの味わいを楽しんでいる。私はお酒(日本酒)が大好きで、今もほろ酔い気分で書いている。単純にいえば、酔って書くから「酔書(すいしょ)」と呼んでいる。肩の力が抜け、手にした筆はスーッと、時にはググッと動く。快感!
折々に感じたことを自分の言葉で書きたいと思っている。店(喫茶)でのお客さまとの会話や晩酌の時などにメモを取る。言葉の発見だ。ノートに書き写し、書く準備をしている。
晩酌をしている時も、突然書き始める。机の上にはいつも筆や紙などが置いてある。妻は「散らかっている」と言うが、自分にとっては「きちん」と整理がされているのである。書は自然体であっていい。書きたい時に書きたいものを書く。心も酔って「酔書」が出来上がっていく。
酔絵(すいか)はガラスペンなどで細かい線を描き色を着けるので、酔っては描けない。でも図案を考えたり、下描きする時にはお酒をいただいている。中学生のころからイラストが好きで、描いていたのが今につながっていると思う。うまく表現できたとき、最高の気分で筆は動き、心は躍る。
書(しょ)する、絵(か)することは、自分を表現する一つと思っている。作品の一つ一つは日常感じたことを記録する「人生の日記」でもある。
もう冬なのに芽を出して春の準備をしている庭の花を見て「あ〜かきたい」と血が騒いだ。これからもたくさんの日記をつづりたい。
(作品と文・町田明彦)
プロフィル
1954年山ノ内町生まれ。松代町在住。3年前に脱サラし、喫茶・Gallery「象庵」を営む。北陸銀行長野支店ロビーや自店などで個展を開催。来年1月6日から第4回「酔書・酔絵展」を開催予定。問合せ/(電話)278・1188
