フロント 2010年1月1日
新年あけましておめでとうございます
週刊長野新聞社
四季の移り変わりの美しさに魅了されて撮影を続けてきた。山々から流れ出て豊かな恵みをもたらし、悠久の時を刻みながら滔々(とうとう)と流れる「水」の様相には特に心ひかれる。
近年は水の風物詩や人里離れた山あいの清流を求め歩き、その場に巡り合えた時の感動はひとしお。日増しに“水との対話”に充実感を覚えるようになってきた。
掲載写真の舞台は、高野辰之の故郷、中野市豊田地区の千曲川が緩やかに流れる魅力ある場所。高野が作詞した唱歌「故郷(ふるさと)」を思い出し、幼少時を回想しながら日の出を待ち、冬の朝の情景を切り取ったものである。千曲川の水面に朝日が煌(きら)めく様子はすがすがしい新年の幕開けを感じさせ、身の引き締まる思いがした。
(写真と文・坂口清一)
((社)日本写真協会会員)