フロント 2008年11月1日

1101-01-01.jpg『短日の午後』 F100号

絵の中に街の姿が残れば

この絵は、雲上殿の駐車場付近から城山公園方面をスケッチしたものを基に描いた日本画です。

私は、絵の中でも風景画を描くことに専念していますが、もともと建築設計を主な仕事にしてきましたので、どうしても建物や街並みに興味があり、気に入った建物を入れた風景の絵が多くなっています。いつの日か街並みが変わっても「私の絵の中に懐かしい街の姿が残れば幸い」との思いで描いています。

母校・早稲田の建築学科では、1年次に必修科目としてデッサンの授業があり、毎週土曜日の午後はミロの彫刻や裸婦と向き合いました。ところが社会に出て仕事に追われるようになると、絵を描くことも、見ることさえもすっかり忘れていました。

30年ほど前に、なんとなく足を運んだ北信美術展で、偶然私の関係した建物をコスモスの花園の向こうに配した素晴らしい日本画を拝見しました。

それを見て以来、日本画の魅力に取りつかれてしまいました。幸い、住まいの近くに日展会友の斎藤俊雄先生がいらしたので、現代日本画というものの手ほどきを受けました。これからも先生に教えを受けながら、先生の師である東山魁夷先生のような清新な絵を目指して頑張っていくつもりです。

(絵と文・両角延清)

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両角延清さんプロフィール
1935年生まれ。中学・高校時代は上田市に、現在は長野市上松在住。50歳ごろから日本画を始め、斎藤俊雄氏に師事。県展で94年以降毎年入選、入賞1回。北信展で95年以降毎年入選、入賞7回。日本画院展で98年以降毎年入選、入賞2回。日本画院会員(委員)、信州美術会会員、北信美術会会員。住・環境設計室主宰。

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